サンチャゴ丸の世界へようこそ!
「老人と海」(アーネスト・ヘミングウエィ)

He was an old man who fished alone in a skiff in the Gulf Stream and he had gone eighty-four days now without taking a fish…
Everything about him was old except his eyes and they were the same color as the sea and were cheerful and undefeated.
“The Old Man and Sea” by Ernest Hemingway
彼は年老いていた。メキシコ湾流に小さな船を浮かべひとりで魚を採っていたが、一匹も釣れない日々が84日も続ていた...
この男に関する限り何もかもが古かった。ただその眼だけは違った。それは海と同じ色をたたえ、不屈の生気をみなぎらせていた。
アーネスト・ヘミングウエィ「老人と海」
「サンチャゴ丸」は、海と酒をこよなく愛したこの文豪の名作「老人と海」の主人公「Santiago」にちなんで名づけられました。(詳しくは「命名の経緯」参照ください)
「サンチャゴ丸」の概要

・船種:ニュージャパンヨット株式会社輸入「ソレイユルボン」
・サイズ:26フィート(約7メートル)
・動力:ヤンマー製ディーゼルエンジン(8馬力)インボード搭載
・設備:船室、ギャレー(キッチン)、トイレ他
・定員:9名
・係留地:静岡県静岡市清水区「三保マリーナ」
係留地とホーム:三保と駿河湾

係留地の三保マリーナは「三保の松原」で有名な三保半島にあります。
ここは、平安時代から親しまれている景勝地で、駿河湾を挟んで望む富士山や伊豆半島の美しい眺めは、歌川広重の『六十余州名所図会』「駿河三保のまつ原」を始めとする多くの浮世絵にも描かれています。
また『万葉集』で「蘆原(いほはら)の 清見の崎の 三保の浦の ゆたけき見つつ 物思ひもなし」と詠われて以来、多くの和歌の題材となり、謡曲『羽衣』の舞台にもなっています。そして、2013年にはユネスコの世界文化遺産「富士山 - 信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産に登録され、その名前は世界的なものとなりました。
駿河湾は、水深2,500mに達する駿河湾海溝を有する日本一深い湾として知られています。日本一高い富士山が日本一深い海を見おろしているという、天上人も羨むほどのこの絶景は、太古の昔から万人の憧れるところです。
この海と海を取り巻く陸地が映しだす美しい風光を愛でつつ、セーリングを楽しみ美酒に酔いしれ、ときに駿河湾の恵みである釣果を満喫できる幸せ、ここは最高のロケーションです。